風俗で長く働いていると、おのずと人間関係が出来上がってきます。たくさんの先輩に可愛がって貰った私ですが一番楽しかったのはＳＭクラブで働いていた時期でした。

Ｍ嬢として働いていた私ですが、なぜかＳ嬢の売れっ子女王様のＭちゃんにとっても気に入られていてお店が終わった後は一緒に良く遊んでいました。

そんなＭちゃんですが、ある日アルタ前で衝撃の告白を受けます・・・

「ともちゃん、私ほんとはＭさぁ。」
（※Ｍちゃんは沖縄の人ではなく静岡の人です。「さ」は静岡の方言です。念のため！）

なんとなくそんな気はしていたんですが、一応驚いたふりをしている私を横目にＭちゃんさらに続けます。

　なんとＭちゃんには私生活で、「ご主人さま」なる人がいてその人に命じられてＳＭクラブでＳ嬢として女王様をやっているというのです・・・！！！！

そんな、壮大なプレイって有るの！？

Ｍちゃんが実はＭ嬢（Ｍがつくだけに）だったことよりも、ＳＭの世界にどっぷりはまってしまうとこんなＭちゃんみたいなことがあるんだ・・・

ということの方が驚きでした。

　Ｍちゃんが深刻な顔をしている中、私は

「この告白も実はプレイの一貫でどこかでご主人さまが見ているのでは？？」

という疑惑を抱えていたわけですが、Ｍちゃんが言うには「彼に命じられてやっているけれど、本当はＭの私が心にもないことを言ったり、お客様に応えてニードルプレイとかをやっているとなんとも言えない気持ちになる。」などと、深刻な顔で話されるとちょっと切なくなりました。

　一通り話し終わったＭちゃんでしたが、最後に「でもお仕事を頑張ると、彼にご褒美が貰えるんだぁ。」と嬉しそうに付け加えました。

Ｍちゃんはルックスはまさに、黒木メイサ。細見の黒が似合う、エッジの利いた感じの女性です。気の強そうな顔のＭちゃんがなんだか嬉しそうにご主人さまのことを話してくれました。

ご褒美のご主人様とのプレイが堪らなく興奮するそうです。うーん、私には難解な世界です！

結局、全部ノロケだったのかな？と思いつつＭちゃんが幸せならそれでいいやと思いました☆本当のＳＭ信者たちは私生活でもご主人さまがいるんだとＭちゃんが言っておりましたが、今でも彼と幸せに（？）過ごしているのでしょうか？