”肌荒れ”と一口に言っても、その種類は色々です。
乾燥や炎症で赤くなったり、吹き出物ができたり…。
特にいつもとケアを変えていないのに、突然そういう状態になることもあります。

皮膚科でも肌荒れの原因はわからないということも多いですが、原因を特定するのは何も検査だけではありません。

毎日色々な皮膚の状態を見ているドクターは、その経験から原因を推測することができます。

「多分これが原因なんじゃないかと思う」という情報だけでも、今後のケアの参考になります。
薬の処方があるなら、しておいてもらいましょう。

薬は長くダラダラ使うのはあまり良くありませんが、一旦強い症状を抑えてから、合うセルフケアをした方が早く治り、跡が残ったりするリスクも低くできます。

洗顔でダメージを追っているかもしれません。

物理的刺激のほか、合成界面活性剤のせいで肌のバリア機能が壊れて、雑菌などが侵入して肌荒れを起こしている可能性もあります。

クレンジングに関してはある程度目をつぶらなければなりませんが、洗顔料はなるべく合成界面活性剤ではなく、”せっけん”成分のものを選びましょう。

固形せっけんだったらどれでもＯＫなわけではありません。
固形でも、合界が使われている場合もあります。

私のオススメは、”パックスナチュロン”の固形せっけんです。
140円くらいという激安で、体もこれで洗っていますが、乾燥がマシになりました。

角質をためないでおこうと、朝晩はＡＨＡ入りのソープで洗顔し、３日に１回はスクラブする！なんて熱心な方は、それが原因で肌荒れしているかもしれません。

肌が薄くなり、雑菌の侵入を許したり、少しの刺激に反応したりで肌荒れを起こしているかもしれません。

一旦角質はがす系をお休みして、様子を見てみましょう。

レチノールでのケアは攻めのケアになりますので、「肌が弱くて心配」という方はチャレンジしないでください。

レチノールは、肌を生まれ変わらせる効果があります。
塗ると最初は皮むけして、カサカサした状態になります。

これは、肌の奥で新しい細胞が生まれ、古い角質が上に押し上げられて皮がむけているのですが、理解せずに使うと「カサカサになった！最悪！」ということになりますので、注意が必要です。

主に、ニキビや吹き出物に悩む方には、目を見張る効果があります。
赤いニキビ跡や色素沈着も改善してくれます。

オススメは”オバジ360”ですが、基本クリニック専売品となりますので、買うのが面倒です。
が、色々と注意事項もありますので、ドクターから説明を受ける方がいいかもです。

濃度が低い0.5％からでも、初心者は皮むけしますので、使う時はどうぞお気をつけてくださいね！

Ｔゾーンや小鼻のまわりがかゆかったり赤かったり、というトラブルは、もしかすると皮脂が原因かもしれません。

脂漏性皮膚炎といって、皮脂をエサにしてカビが繁殖するという病気かもしれませんし、皮脂によって毛穴が炎症を起こしているのかもしれません。

脂漏性皮膚炎の場合はステロイドの外用薬が必要ですが、いずれにしても皮脂を肌の上に乗せておかないことが重要です。

しっかり洗顔して皮脂を落とし、出てきた皮脂はあぶらとり紙で除去します。
皮脂は肌のｐＨを調整するだけで、保湿の役割は果たしていないことがわかっていますので、しっかり取って大丈夫です。

私もひどめの脂漏性皮膚炎でしたが、肉をやめてベジタリアンになった途端に症状が出なくなりました。
肉の油分と調理の際の油分が、肌に影響を及ぼしていたのですね。
ちなみに、肉を食べないだけで太ることがまったく無くなりました！

ボラージオイルや月見草オイルには、”γリノレン酸（ガンマリノレン酸）”という成分が含まれています。

この成分は肌荒れに効果的です。
有名なちふれのクリームなどにも配合され、非常に人気があります。


ただし、これらのオイルは酸化しやすいのが難点です。
小さめのボトルで、早く使い切りましょう。

私のオススメは、楽天ショップの”カフェ・サボン”のお試しセットです。
送料無料1000円で、好きなオイルをチョイスできます。

小さい容器なので早く使い切れて酸化の心配も少ないですし、ストックは冷暗所に置いておけば酸化を防げます。

ボラージと月見草の他にオススメは、”植物スクワラン（ベジタブルスクワラン）”です。

動物性と違ってアレルギーを起こさず、肌にスクワランを補給できます。

ちなみに、オリーブ・馬油は使わないでください！
オレイン酸のせいで肌が炎症を起こして、毛穴を広げます。
資生堂の研究により、明らかになっています。