他人に対し、性的欲求を抱かないタイプの人のことであると説明されることが多いアセクシャル。

しかし、「性的欲求」と言うと表現が限定しているようにも感じられます。
もっと広い意味で言えば、「他人に恋愛感情を抱くことがない」ということかと思います。

昔からいたと思います。
恋バナしていても入って来ず、興味なさそうにしている人が。

恋することが当たり前だと思っていたり、将来結婚することが当然だと考えている人からすると、アセクシャルを理解することはなかなか難しいです。

私たちの親の世代なんかは、そういう人が多いですね。
結婚しないとしても、本人が単に結婚したくないと思っているとか、本人に難ありで売れ残っているとか考えますが、アセクシャルはそれとはまた違います。

そもそも恋愛経験を求めていないということです。
それは、まさしく本人の自由であり、絶対恋愛しなければならない訳ではないのです。

男性用風俗は基本、女性が男性に対して性的サービスをし、なんとなく甘い雰囲気も出しつつ満足してもらうサービスです。

マニュアル通りに行えば仕事となりますので、「人を好きになるかどうか」「男性が好きか」なんかは関係ありません。
そもそも、風俗嬢は客のほぼ全員のことが嫌いですからねw

「慣れ」も重要です。
最初はしっくり来なくて「これで合ってる？大丈夫？」と思うかもしれませんが、究極「ごっこ」なので心配無用です。

ただし、恋人っぽさの演出は必要だったりします。
これはアセクシャルでなくても勉強したり工夫したりする「技術」ですから、感情が伴っていなくても何ら問題ありません。

結論は、「アセクシャルだろうと仕事とは一切関係ない」ということになります。

お客様にアセクシャルであることがバレないかどうか？
お店に恋したことがないと言えば、世間知らずやスキル不足だと判断されないか？
と不安になる要素もあるかもしれません。

正直に申し上げますと、確かに恋愛するとしないでは、人間関係についての経験値は不足気味かもしれません。
心理の授業でも習いましたが、恋愛というものは、人間関係のとてつもなく濃いものであり、勉強になることが多いんですよね。

しかし、だからと言って人間的に成熟しないかといえばそうでもありませんし、風俗の仕事に影響があるかどうかというと、ほとんど関係ないと思います。

やり手キャバ嬢のようにお客様を手玉に取りたいだとか言う場合は交渉する上で不利になるかもしれませんが、しかし恋愛経験があるから客との駆け引きが上手で無双かといえばそれも一概には言えません。

消費者はあくまてお客様ですからね。
どこのお店に行き誰を指名するかはお客様次第なんですよ。

お客様にアセクシャルであることをカミングアウトする必要もありません。
アセクシャルについて理解が不可能な人もいるからです。

そりゃあそうですよね。
いまだにゲイを理解できなかったり差別したりする人がいるんですから、わからず屋を説得しようとするのは時間の無駄です。

イミフな説教が飛んでくるかもしれませんね。
「人を好きにならないなんて損してるね」「俺がわからせてあげるよ」「子供作らないなんて非国民」なんてことを言われても、所詮は「お前に関係ねえだろ」と思って受け流せばOKです。

言うだけはタダですから、好きに言わせてあげましょうw